生命保険@deep

生命保険について深く深く…生命保険の評判

保険会社を見極める

 
■ 決算点描
毎年5月の期末決算や、11月の中間決算の短信を各保険会社のWebサイトからダウンロードしたものを、比較掲載していますが、新聞紙上等で発表される記事とは少し違った角度から、発表された決算短信の各分野毎の数字から読み取った事柄をお伝えします。

発表された各指標を読み取り想像するという事で、決算発表の数字から読み取ったものを保険情報としてお伝えしていきたいと思います。

決算発表の新聞記事を見て見ると「各社増収前年対比xx%とか、外資系生命保険の成長が鈍化した」といったようなヘッドラインが見受けられますが、この記事を例にとっても物事を「木を見て森を見ず」といったような感じがします。会社の成長をただ単にフローで見る、この国の財政制度と同じく単年度思考です。フローとストックで一体として見ないと間違った判断を下しかねない。

外資系で保険料収入が前年対比で割り込んでいるのは、AIGエジソン生命とアリコジャパンだけですが、それでも総資産で見るとAIGエジソンは105.9%、アリコは130.4%にもなる。例えばアリコの総資産額は約5兆5349億である、この金額を全て運用するわけではないが、貸借対照表の運用資産残高は4兆7813億ですが、運用利率が0.1%上がるだけでも約47億の収益が上がるのである。保険ビジネスはストックが大きな成長要素の一つとなることを示しています。

又、保険料収入が伸びたといっても、その内訳が死差益の大きい個人保険なのか、個人年金保険を大量に抱えこんでいるかによっても違ってくる。運用環境が良くなれば保有メリットは多いに有りますが、高い予定利率の個人年金保険を大量に保有して「いわゆる逆ザヤ」が経営を圧迫し、最終的には経営破綻した日産生命や東邦生命等の記憶がまだ新しいとろです。

このページはお知らせのような形になりますが、私自身が財務諸表を見て気が付いた項目を例えば「収入保険料と支払い保険料」「総資産と資産運用率」「保有契約高と新規契約高」等々を分析した場合に何が見えてくるのかといった、ことをお伝えしていきたいと思います。

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