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生命保険について深く深く…生命保険の評判

保険パンフレットや設計書の解読法



生命保険の保険設計者やパンフレット。このようなものを見ると投げたしたくなってしまいます。しかし多少時間をかけてゆっくり読み説いてみればそれほどでもありません。ご一緒に読み解いていきましょう。


終身保険と定期保険




終身保険とは期間の定めがない保険です。つまり死亡したときに必ず死亡保険金が給される保険商品です。ただし保険料払込期間は55歳とか60歳あるいは70歳で終了、あとは保険料の払い込みが不要になることが多いのですが、終身払い込みといって、まさに死ぬまで保険料を払い込む商品もあります。保険料の払い込みが終了した後は払込不要で保障だけが継続します。保険会社はいつか、つまり死亡したときに必ず保険金を支払います。保険会社から見ると多額の支払いが必須な商品ですから保険料は高額になります。それは保険料払込期間が終わった段階で保険会社はかなりの保険料を蓄積していることになりますので、その時点で保険契約を解約するとかなり多額のの金額が戻って来ることにもなります。

定期保険とは一定期間に限っての脂肪保障をする保険商品です。この一定の期間内に死亡すれば死亡保険金が支給されます。そして期間が終われば保障はなくなってしまいます。また契約の期間が終わったときに戻ってくる金額はありません。保険料は安くなっています。つのり掛け捨ての保険です。銀行の「定期預金」とは全く別のものです。間違えないように。

逓減定期保険とは一定期間の保障をする定期保険のうちで、ときの経過とともに死亡保障がだんだんと減っていく保険商品です。子供たちが育つっていくと必要な死亡保障が徐々に少なくなります。その必要保証額のカーブに釣り合います。


定期付終身保険の基本形




終身保険と定期保険とのセット商品が「定期付終身保険」と呼ばれるものです。
終身保険を主たる契約として保険契約のペースに用意します。そこに定期保険を特約としてのせていきます。「定期付終身保険」「定期付終身」と呼ばれますが本来の厳密な名称は「定期保険特約付終身保険」とい言うことになります。

終身保険と定期保険の割合は様々です。2倍型というと死亡保障が終身保険の2倍をさします。つまり終身保険100万円に定期保険特約100万円の組み合わせです。10倍型というと死亡保障が終身保険の10倍をさします。つまり終身保険100万円に定期保険特約900万円の組み合わせです。20倍型なら終身保険100万円に定期保険特約1900万円の組み合わせです。倍数が多くなるにつれて終身保険というより定期保険の性格…つまり掛け捨ての性格が強くなっていきます。

この他に特約として災害割増特約をつけるのも普通です。これは病気死亡では保険金は出ないものの災害や交通事故などの事故の時に限って保険金等が支払われる特約です。そのためにこの特約の保険料は定期保険特約をよりも更に安くなっています。また入院給付を目的とした医療保険の特約も付されるようになりました。


定期保険が更新型




そしてこの定期保険部分が「更新型」と呼ばれる定期付終身保険が主流になってきています。定期保険が必要な期間を30年間と想定しましょう。30年間の定期保険をつかうのを「全期型」といいます。「更新型」とは15年間の定期保険にします。そして15年後には新たな15年間の定期保険として更新することになります。この更新は15年後の健康状態にかかわらず可能です。これが「更新型」の定期保険です。

違いは保険料です。全期型は30年間に渡り保険料が一定ですので途中で保険料が変わることはありません。更新型は当初の15年間は全期型より保険料は安くなります。しかし15年経過し15歳高い年齢で計算することになる後半の15年は保険料は高くななってしまいます。

なお更新の期間は15年に限りません。10年ごとに更新す更新型もあります。子育て中等の高額の保障が必要な時には割安な保険料で高額の保障、15年後には必要保障額が減りますので減額することも可能です。

ただし15年後に更新する際も高額な保障が必要な場合には驚くほど保険料が高くなってしまいます。

様々な保障のある定期保険




定期保険について死亡時以外の一定の場合についても保険金が支払われる特殊な定期保険があります。例えば要介護状態になると保険金が支給される定期保険です。また三大疾病で一定の状態になる保険金が支給される定期保険、重大な障害状態になると保険金が支給される定期保険等もあります。なおこれらの事由で保険金が支払われるとそのあと死亡しても保険金は支払われません。つまり保険金の支払いは一度限りです。


年金による保険金の支払い




また保険金について一時人ではなく年金で支払われる保険もあります。年金払いが適用されるのは死亡保険金と要介護保険金が多く、「生活保障保険」「収入保障保険」等様々な名称がつきます。ただしこれは保険金の分割年払いとほとんど同じです。保険金年金払い契約であっても、通常は一定の利率で計算がなされて死亡保険金として一時金でし支払うを受けることを選択できます。


現在の定期付終身保険




複雑で難しいと思った保険商品もここまで読み説くと分かるようになっているはずです。つまりここまで説明してきた保障を組み合わせただけです。

普通の定期保険と逓減定期保険の違い。
また全期型の定期保険なのか更新型の定期保険なのかのちがい
定期保険であっても要介護や三大疾病等でも保険金が支払われるのか。
保険金が年金で支払われるのか一時金なのか。

保険会社によっては様々な特約もつきますが保険商品としての基本はこれまでの保障の組み合わせです。


自由設計型保険への移行




自由設計型保険とかアカウント型とよばれる保険商品が目立っています。しかしこれらは基本的には「定期付終身保険」と同じと思ってください。終身保険部分が「アカウント」とか「口座」と呼ばれているだけです。「アカウント」とか「口座」とか呼ばれている部分が終身保険だったりします。自由設計型保険だから別のもので全く自由になるなどとは思ってはいけません。


あらためて見てください




特約が加わっていますが、 簡単に読み解くことができるようになったのではないでしょうか。

カテゴリー… 生命保険の設計.

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