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住宅ローンと団体信用生命保険について

住宅ローンと保険にまつわる話

■支払いリスクについて
住宅ローンを組むということは、長期にわたる支払いリスクが付いて回ります、又マイホームを維持管理する資産リスクも同時に付いて回ります。住宅ローンを組むとそれに付随して、色々な保険を民間の金融機関や住宅金融公庫等で手続きさせられますが、そういった保険の内容等をきっちりと認識するだけで、保険見直しのコストパーフォーマンスとして不必要な出費を防ぐことが出来たり、不足しているものをリスクヘッジしなければなりません。なぜなら住宅ローンに関連する保険というのは、債権者の為の資産保全のリスクヘッジだからです。本題の保険の基礎知識に入る前に、住宅ローンの資産リスクに係る火災保険、支払いリスクに係る団体信用保険等の概要を説明していきます。

団体信用生命保険
住宅ローンを組んだ人が被保険者となり、融資をした金融機関が受取人となる生命保険です。
万一ローン返済途中に死亡もしくは高度障害になった場合に、保険金が金融機関に支払われローンの清算が行なわれるものです。住宅ローンという長い期間の大きな借金を抱え込んだリスクに対して安い掛け金で万一の場合にでも、残された家族には衣食住の住を、確保することが出来ます。

団体信用生命保険というのは、住宅金融公庫での借り入れの場合には任意加入ですが、民間金融機関での借り入れの場合には殆どの場合ローン金利(約0.3%)の中に含まれています。

最近では小泉政権の「官から民へ」という政策のもとで、民間の金融機関はユニークな独自性のある団体信用保険で他金融機関との差別化を計った住宅ローンを発売しています。

「三大疾病保障付住宅ローン」
カーディフ損害保険会社と三井住友銀行が提携した商品ですが、「ガンのみの保障型」と「三大疾病保障型」が選択できます。
金利はガン限定は年0.2%、三大疾病は年0.3%が返済金利に加算されます。
(例えばローン残高2000万円の三大疾病の保険料は60.000円、リスクと保険料あるいは
既加入保険との比較検討)

保障内容はガンも三大疾病も、いずれも融資実行日から90日間の免責期間が付きますが、ガンの場合は医師により診断確定された場合
に、診断確定された時点のローン残高相当額が診断給付金として債務の返済に充当されます。「上皮内ガン」は支払対象外です。

一方、三大疾病の急性心筋梗塞診断給付金、脳卒中診断給付金は、その疾病により初めて医師の診療を受けた日から60日以上所定の状態が継続したと医師によって診断された場合に、診断された時点のローン残高相当額が診断給付金として債務の返済に充当されます。

◎病気・ケガによる入院の場合
融資実行日から3ヵ月を経過した日の翌日以降に、病気やケガにより入院し、それ以後第一回目の約定返済日を経てもなお入院していた場合に、入院後第一回目のローン返済額一回分相当額が保険金として債務の返済に充当されます。ただし、期間中通算して36回が限度。

この他には、三菱東京UFJ銀行は三大疾病保障に4つの生活習慣病(高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変)をプラスしたビッグ&セブンを東京海上日動等と提携した新しい団体信用生命保険や、AIGスター生命では提携金融機関を通じて特定疾病保障特約/がん保障特約付、リビング・ニーズ特約付団体信用生命保険の加入者に、「医師の手配・紹介サービス」と「電話健康医療相談サービス」の提供を開始します。住宅ローンの利用者は経済的な保障のみならず、セカンドオピニオンの取得などの健康面におけるサポートも受けることが出来る。このように民間の住宅ローンもかなり多様化してきています。

「長期就業不能所得補償保険」「入院自宅療養保障」「失業信用費用保険」
ローン返済期間中の死亡時の保障に関しては、団体信用生命保険や個別に既加入の生命保険で対応出来るでしょうが、問題は返済の長い期間途中、病気やケガによる長期の就業不能、あるいは会社倒産やリストラによる失業等のさまざまなリスクがあります。

公的な保障制度(傷病保障制度、給与の60%1年半支給)では限度があります。所得補償保険等でカバーする方法もあります。
ケガや病気で働けない時に、就業者の所得を補償してくれます。通常の所得補償保険はその補償期間が1~ 2 年と短期で住宅ローンをカバーするには 「長期所得補償保険」 が適しています。内容により90日、180日の免責期間がありますが、補償期間は最長で満60歳までと、長期間の補償設計になっています。

また、SBIグループのSBIモーゲージでは「借り換え」や「新規借り入れ」住宅ローンは、返済期間中に8疾病により就業不能状態となり、月々の約定返済日まで継続した場合に、月々の返済を最大12ヶ月分まで保障してくれます。また就業不能状態が12ヶ月を超えて継続した場合には、住宅ローンの債務残高相当額を保障してもらえます。
(8疾病とは、ガン、心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)

私自身も一昔前のバブル期に住宅ローンを組んだのですが、当時は今ほど多様化した保険商品は無かったのですが、たまたま保険の仕事をしていたこともあり、それなりのリスクヘッジをしたつもりですが、ローンの支払方法は今思うと最悪の選択をしていました。
その当時殆どのローンが5年間ステップ払い、つまり殆ど金利のみの状態で5年後は大幅に支払額が上がるものでした。日本の国自体が第二の高度成長期で5年経てば給料も上がり、それ程負担感は無いという全体の雰囲気でしたが、そのような考え方が破綻するのもそれ程時間はかかりませんでした。

おまけにサラリーマンでもないのにボーナス返済、独立してからのボーナスも無いのに
ボーナス返済はきついものでした。それ程ローン額が大きくは無かったのですが、今思えば支払い総額の大きい元利均等返済より元金均等返済で早く残額を減らしたほうがよかったと思います。特にこれから金利が上がると予想されます、家族の働き方や職業で、いわゆるライフスタイルでローンの支払い方法を考えるのも、保険だけではなく一つのリスクヘッジになると思います。

カテゴリー… 生命保険とローンと税金.

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