学資保険で注意すべきこと …学資保険

保険ジャングル 学資保険

貯蓄性について

学資保険は貯蓄に近いものですから利回り(払った保険料の100%もどるか、90%戻るか等)が気になります。しかしそれは育英年金や医療特約が付加されると大きく低下することになります。保障が付くのですから当然です。比較する場合は他の条件に留意ください。

また保険料免除や育英年金支給の基準について、親の死亡・高度障害だけでなく「所定の要介護180日継続」といった場合ににも保険料免除や育英年金支給となるものがあります。このあたりからも微妙な差が生じます。また長期間祝い金の無い商品ならば保険会社にとって運用期間が長いのですから運用がよくなるはずです。逆に6歳祝い金等の幼い頃に支給額がある場合には運用期間が短くなり運用ができずに利回りに差が生じてしまいます。

当サイトの各保険商品のページに「何%」「何倍」と表示してありますので参考にしてください。払った保険料の何%が祝い金と満期金とで戻ってくるのかを計算しています。100万円払って95万円が戻ってくるのなら95%です。育英年金の付かない学資保険であれば90%から110%ぐらい、育英年金付の学資保険では70%から90%ぐらいが多いようです。

生命保険には有配当保険と無配当保険とがあります。ほとんどの商品が有配当保険ですが、一部に無配当保険もあります。有配当は多少保険料は高いものの、保険会社の運用がよければ配当金がつくものです。一方で無配当保険は保険料は多少安いものの将来の配当金は無いものです。無配当保険と有配当保険の例です。次のように表示されています。





過去の低金利時代は配当金はほとんどありませんでしたが、長い期間では分かりません。低金利下での長期間運用商品は有配当のほうが望ましいと思います。無配当保険だと現在の低金利が長期間にわたって固定されてしまいます。



子の医療保障について

学資保険に「子の医療保障」が付いている商品や、「子の医療保障」を特約としてつけることができる商品もあります。例えばこんな特約です。次のように表示されています。





子でなく一家の大黒柱が入院したときのためには相応の保障は考えないといけません。大黒柱が長期入院すれば家計はズタズタになります。必要なのは親の医療保障死亡保障と子の医療保障とどちらの保障なのか…親の死亡保障や入院保障に決まっています。限られた予算であれば、子の医療保障については割りきりが必要です。

また1日の入院給付金が5000円として30日入院なら入院給付金は15万円です。手術給付金があったとしても20-30万円でしょう。100日入院なら入院給付金は50万円です。子が長期に入院したとしても大黒柱が健在なら何とかなるかもしれません

以下は厚生労働省の「簡易生命表」の抜粋です。細かい読み方は解説しませんが、子供は0歳-2歳くらいまで死亡率が高いのですが、3歳を過ぎると急激に死亡率が低下します。これは大きな病気で入院等することも少なくなることを意味します。それに比べてお父さんお母さん世代の30代40代の死亡率がどれほど高いのか。長期入院の確率が子世代と親世代とのどちらが多いのかは分かりませんでしたが、死亡率がこのようであれば同じではないでしょうか。そうだとすれば保障が必要なのは親です。

生命表(死亡率は人口千人あたりの死亡者数)

年齢 歳
死亡率平均余命
(年)
死亡率平均余命
(年)
02.9878.532.5285.49
50.1473.850.1180.78
100.0968.900.0775.81
150.2363.940.1270.84
200.5659.050.2665.90
250.6454.220.3160.99
300.7449.390.3756.09
350.9844.580.5351.20
401.4439.820.7546.35
452.2735.141.1341.54
 
年齢 歳
死亡率平均余命
(年)
死亡率平均余命
(年)
503.5830.591.7736.81
555.8426.212.6632.17
608.9422.063.6627.62
6512.9218.115.3823.16
7021.3814.388.9318.85
7535.7811.0715.8314.80
8060.318.2329.1111.11
85100.775.9357.527.97
90163.124.23107.355.56
95239.843.05179.223.90

<厚生労働省平成17年「簡易生命表」>



データはそうだとしても、子への医療保障は考え方次第です。子の医療保障はないよりはあったほうがいいに決まっています。手元にお金が無ければ短期の入院でも厳しいという考え方があります。しかし、保険料が一定の予算内であるのならその保険料で一家の大黒柱の死亡保障や医療保険を充実させることを考えたらいかがですか。

また各自治体ごとにちがいますが幼児子供にたいする医療補助が充実してきています。小学生については医療費は負担なしという自治体もあります。自治体により随分いますが、お住まいの自治体の様子を確認してみましょう。

もし子の医療保障が必要と考えるのなら、貯蓄性を考えないといけない学資保険とは切り離して県民共済・こくみん共済・COOP共済等の安い「子供医療保障」等と比較検討してみてはいかがでしょうか。この場合の保険料は月額1000円程度からです。その後の状況によってその医療保険のみの解約も可能です。





学資保険の祝い金の支払日について

12歳・15歳・18歳、といっても祝い金の支払日が、保険契約の契約日だったりします。すると入学に際しての学費納入日間に合わなかったりもします。そのときになってみれば「そんなバカな」という事態になりますし、それは多い話です。

保険会社により柔軟性が違うようですので、気になる場合には保険会社ごとに個別に確認しないといけません。入学日等を配慮した支払い日の商品もありますし、18歳満期でなく17歳満期にすることで対応が可能な商品もあるようです。



祝い金の支給年齢と満期年齢について

保険会社によって祝い金の支払い年齢が違います。たくさんの種類があります。次は祝い金の支払いが多いものの例です。




悩ましいのは22歳満期の学資保険の22歳での満期金という商品です。

18歳満期での18歳満期金は大学に行くか、専門学校に行くか、就職するか、プーするか分からないですか、まあそのときになってみないと分からないし、仕方ないでしょう。しかし22歳の満期金は大学院のためなのでしょうか、就職のためのリクルートスーツの購入代なのでしょうか。はたまた海外への卒業旅行費用のためなのでしょうか。

12歳・15歳・18歳・20歳の祝い金や満期金が多いのですが、いつ、どのくらいの祝い金がいいのか・・・。どれがいいのか悩ましいところです。

苦しい資金繰りのなかで保険料を支払うのであれば18歳満期をお勧めしますよ。リクルートスーツ代や卒業旅行代は自分でアルバイトでもしろよ。




学資保険の選び方について

いくつかの保険商品について、まずインターネットで調べましょう。他の保障型の保険商品に比べて、どの保険会社も学資保険についてはインターネット上で詳細な説明をしています。特に、学資保険は他の保険商品に比べて通販商品が多くなっていますのでネット上での詳細な検討が他の保険商品よりは容易です。

それでも、何社からか資料を取寄せて、並べて悩んでみないと本当に納得できるものは見つからないかもしれません。貯蓄性は各保険会社により随分と違いますし、祝い金の設定等も随分違います

学資保険をきっかけにして、夫婦の保障そのものを考え直すこともいい機会だと思います。

なお、保険会社の営業マン営業ウーマンにとって、学資保険はそれほど儲かる商品ではありません。
儲かるのは働き盛り向けの保障型商品です。学資保険は「サービス」ぐらいに思っている保険のプロが多いのが実情です。もちろんお客様はお客様ですから遠慮する必要はありませんが、それが実情ですので念のため…。



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